[声優志望者必見!] 声優養成施設在学生が教える声優の基礎知識

[声優志望者必見!] 声優養成施設在学生が教える声優の基礎知識

 

 

 

こんにちは、cankyanです

声優は技術だけではなく

声や言葉に関する知識も必要です

養成施設で教えてもらえると思いますが

先に知っておくとライバルに差をつけられますよ?

というわけで今回は声優が知っておくべき基礎知識を紹介します

目次

  1. 音を立てる、ふくらませる
  2. アクセント
  3. 鼻濁音
  4. 無声音
  5. 外郎売

1.音を立てる、ふくらませる

役者の世界において、「音を立てる・ふくらませる」という表現がよく出てきます

でも実際に

「ここはもっと音を立てて」

とか

「ここのセリフはもっとふくらまして」

と言われてもどういうことなのかよく分かりませんよね?

こちらで詳しく解説していきます

音を立てるというのは、その言葉を強調してくださいという意味です

例えば「この仕事はわたしがやります」というセリフがあったとして

「この仕事」という部分を立ててと言われた場合は

この仕事はわたしがやります」

という表現になり、「わたし」を立ててと言われれば

「この仕事はわたしがやります」

になります。ということは「やります」を立ててと言われると

「この仕事はわたしがやります

という表現になるわけですね。

字面だけ見てもよくわからないと思いますが、今は知識として知ってるだけでいいです

音の扱いを文字で伝えるのは限界がありますから

ちなみに「ふくらます」という表現は

音を立てるほどじゃないけど普通の音よりは強調して

という意味です。

この微妙な表現の違いを出さないといけないのが声優の難しいところです


2.アクセント

続いてはアクセントです

日本語には正しいアクセントというものがあります

ですが普段の日常の会話で私たちはそんなこと気にしませんよね?

そこを気にしないといけないのが声優です

「声優は言葉のプロ」

プロとして正しい日本語というものを身に付けないといけないのです

アクセントは文字ではなく音で学ぶ方がいいのですが、用語は文字でも伝えられますので

アクセントの勉強で使われる用語を紹介します

ざっくりでいいので覚えちゃってください

まず大原則として日本語のアクセントは高低アクセントです

つまり音の高い低いによって私たちは言葉をうまく伝え合っています

使われるアクセントは4種類

  • 平板型(へいばん)
  • 頭高型(あたまだか)
  • 中高型(なかだか)
  • 尾高型(おだか)

です。それぞれ音の変化が違います

まず平板型ですが、平板型は最初の1音が低く出て他の音が高くなります

例としては<机、時間、油>などです

そして頭高型は最初の1音が高く出て他の音が低くなります

例としては<親子、涙、若さ>などです

中高型は最初と最後の音が低くなって真ん中の音が高くなります

例としては<貴方、垣根、めまい>などです

そして尾高型は平板型と音の変化は同じだが

「~が」や「~は」という助詞が付くと助詞の音が下がります

例としては<明日、痛み、刀>などです

ややこしいと思いますが、私たちは普段無意識にこれらを使い分けて会話しているのです

この記事はあくまでも基礎知識がテーマなので無理に習得しようとはせずに

頭に留めておく程度でいいです

知ってるか知らないかだけでも大分違ってくることなので


3.鼻濁音(びだくおん)

 

続いては鼻濁音

標準語を話すのに必要な要素であり、

そして地方からの声優志望者が軒並み苦戦するポイントです

この要素は日常的に使ってないと身につかないうえに、

地方によって変な癖がついている場合がありますのでひと苦労です

詳しく解説していきます

鼻濁音とは「ガ、ギ、グ、ゲ、ゴ」というカ行の濁音を鼻を通して行う発声で、

表記は「カ゚、キ゚、ク゚、ケ゚、コ゚」となります

発声のコツは口を閉じて「ん~」と声を出しながら「あ、い、う、え、お」の口の形を取って声を出すこと

すると「んぁ」、「んぃ」といったように音が出ると思います

それをガ行の発音に近づけると鼻濁音が出ます

鼻濁音は感覚をつかむまでは訓練するしかないので練習あるのみです!!

ではどのような場面で鼻濁音が使われるか

鼻濁音は原則として文章の2文字目以降のガ行すべてに適応されます

例文を挙げてみましょう

例)「この道具は私が買ったものです」

これを発声する場合は「道具(どうぐ)」という言葉の中にガ行の言葉が含まれていますので

「ぐ」は鼻濁音になります。発声表記は「どうく゚」です

他にも、「私が」の「が」

これもガ行の音ですので鼻濁音になります。発声表記は「私か゚」

つまり例文を発声するときは

「このどうく゚は私か゚買ったものです」

という発声になるというわけです

あくまでも発声するときなので声に出さずに読む場合などは鼻濁音は使わなくて大丈夫です

他にもルールがいくつかありますが、それは別の機会に解説します


4.無声音(むせいおん)

続いては無声音です

こちらも標準語を話すのに必要なスキルであり

地域の癖が良く出ますので習得に苦戦するポイントです

こちらも解説していきます

無声音とは書いた字のごとく

声にならない音のことです

「なにそれ?」って言う人が多いと思いますが

私たち、結構日常で使っているんですよ?

一番わかりやすいのが「静かにして」という意味を伝える「しぃ~」という音

この音は声というより息を漏らして音を出していますよね?

無声音のポイントはです

音をはっきり出さずに息と口形で発音すること

それが無声音です

無声音になるのは「カ行、サ行、タ行、ハ行、パ行」です

例を挙げてみましょう

例)「遅刻」「薬」「筆」

まず「遅刻」ですが、読みは「ちこく」ですよね?

でも言葉にするときには「ち」の音は短く出ていると思います

悔しがる時などの「チッ」に似た音です。それが無声音の特徴

「薬」の場合は読みは「くすり」

言葉にすると「く」の音が他に比べてはっきり出ないと思います

「筆」の場合も、読みは「ふで」

言葉にすると「ふ」の音が息で「フッ」といったような音が出ると思います

これらの音を無理やり有声の音(ハッキリ音にする)で出すと、とても不自然に聞こえます

無声音は言葉を明確に相手に伝えるために必要なものなのです

こちらもルールがいくつかあるのですが、長くなるので別の機会に紹介します


5.外郎売(ういろううり)

最後は外郎売

役者を目指す人は避けては通れない業界の登竜門です

声優もまた芝居をする役者の一人です

なので養成施設に入ると必ず外郎売を叩き込まれます

外郎売とは歌舞伎の演目の1つで

商人が外郎という薬を5分にもわたる長口上で道行く人に紹介するというものです

「拙者親方と申すは~」から始まり「外郎はいらっしゃりませぬか」までの文章が普通に読んで約5分

間には早口言葉のような言いにくい文章がいくつもあり、滑舌が良くないと言えません

発声、滑舌、アクセント、そして商人を演じる芝居力

役者としての実力が如実に表れるものです

声優志望で「知らなかった」という人は早めに外郎売を勉強していた方がいいでしょう

どうせやるんだから

※ただし、養成施設によって読み方が微妙に異なる場合がありますのでご注意を!!




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cankyan

ゲーム・マンガ・アニメが好きな 典型的オタクです(^^) 趣味は旅行、ルームコーディネート、水族館巡り、オタ活 好きな言葉は「笑う門には福来る」 声優を目指して芝居の勉強中です♪

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